
馬体を見るきっかけ
本日は私が馬体を見るきっかけになったお話をします。元々血統は好きでハマってた時があります。でも壁にぶち当たるんですね。古くはトニービーンの子供は府中で走るとか、今ならデイープの子供は京都で走る、血統好きでなくても有名なウンチクがあります。事実データとしても走ると思います。でもデイープの子から買うと言っても何頭もいるわけです。今年のマイルCSは6頭、エリザベスは5頭と、条件戦でもいっぱいいます。走る子もいれば全然ダメな子もいます。単純に個々の馬の能力って事で終わらせちゃうと血統の矛盾が出てくるわけです。もちろん母父やクロスなど理由付けはあるのですが私にはピンときませんでしたね、春先のリフアール激走とか、道悪の時の母父トニービーン、テインバー、ウッドマン、ヌレイエフなど確かに来るんですけど脳みそがスカッと晴天にならないというか、ところが馬体を見るようになると後付けで血統を見て、なるほどねと思うことが増え私にはもの凄くシンプルでモヤモヤが一瞬で晴れたんですね。ラップ理論も同様で、各コース・各レースのラップ傾向が掴めれば出走馬の好走ラップを集計して適正が浮かび上がる、確かにと思いますが、データの少ない馬は適正の見極めができないし、適正のコース・ラップでなくてもポテンシャルが高い馬や器用な馬はこなしてしまう矛盾が出たり、適正が高くても体調が悪くて結果が出ない理不尽さとか。ところが、馬体を見るようになってなんとなくその辺の矛盾が納得できるようになるのです(まあ体調うんぬんの理不尽さは馬体でもあると思いますが、私の見ている馬体と体調はリンクしないように見ているので、そもそも正直パドックで体調までは分からないのが本音ですし、そんなスタンスでの馬体ジャッジなので、体調で外れても納得できます)。
話が長くなりましたが、
ラップにおける出走履歴や血統は万全のデータとは言えず=能力の指標と言い切るには矛盾が存在するのです。
ただ、ラップも血統も競馬の重要なフアクターであり、最終的には馬体とリンクすると思うのですが(血統派・ラップ理論派の方生意気言ってごめんなさい)。
なぜ馬体なのか? この答えはサラブレッドがサラブレッドたる所以です。考えてもみてください。人間のアスリートの裸を見て競技の勝負け予想をしても当てる自信がありません(ボルトのお尻はやばいけどね)。何故なら人間には考える力があり、技術の向上や弱点苦手を克服するために、努力や研究ができます。もちろん厩舎、牧場スタッフの方達の努力は並大抵の事ではありません。ただお馬ちゃんには人間のように自己の意思を持って改善したいとか技術を高めたいという明確な意思はないのです。だから馬体の適正が重要なのです。
デイープの子供全てが京都で走るのではなく、京都の1600ならこんな感じの馬体、1800ならこんな感じの馬体、その形に近いお馬ちゃんの血統を見てみたらデイープの子が多かった、もっと掘り下げるとデイープのこんな感じの子供は総じてこおゆうコースは走ると。もちろん競馬上手は方たちはこの辺の矛盾を理解したうえで、ラップや血統、調教、騎手、枠順、展開、その他モロモロを微妙なさじ加減で調理して美味しい馬券にするのでしょう。でもそれにはかなりのスキルが求められます。私のような調理のスキルのない人間があれやこれやと余計な事をすると素材を殺す羽目になります。馬体は素材です。調理に自信がないのなら素材に100%頼って、素材を活かす事だけを考えればいいのです!
てな事に気づくのに20年かかりました(笑)。
ただやみくもにパドックを見ていても馬体を見る力を鍛えることはできません。
1にも2にも過去の名馬の馬体を見ることをお薦めします。
またジュベナイルフィリーズの勝馬をイメージするには過去の勝馬を見るの事がヒントとなります。
阪神1600mは底力が求められるので、当然勝馬はその後の成功が約束される舞台です。
ブエナビスタ

ウオッカ

アパパネ
