毎日王冠馬体展望

今週からは舞台を東京・京都に移してのいよいよ秋本番です~。
東京競馬場では毎日王冠G2距離1800m、
京都競馬場では京都大賞典G2距離2400mと、
ともに秋のG1、マイルCS1600mからJC2400mまでの様々なカテゴリーの頂点を目指す強者どもが参戦する重要かつ伝統の重賞レースが行われます~。

本日は東京競馬場で行われる毎日王冠を取り上げたいと思います。

毎日王冠といえば、
サイレンススズカでしょう~!

稀代の逃げ馬で、圧倒的なスピードにスタミナ・底力兼備のテンよし中よし終いヨシのサラブレッドの完成形の名馬中の名馬です。
何かの番組で豊ちゃんにディープと対決するなら過去の名馬の中からならどの馬を選びますかとの質問に、サイレンススズカの名前が出た時には嬉しかったですね~。まぁディープみたいなお馬ちゃんもこの先出てこないような気がしますが、スズカみたいなお馬ちゃんも出てこないでしょうね~。
スズカの最強伝説は数多くあるんですけど最も競馬ファンを痺れさせたのは
今でも史上最強のG2といわれる毎日王冠ではないでしょうか。
とにかくキャストが半端ない。デビューから5連勝でG1NHKマイルCを圧勝したエルコンドルパサー、デビューから4連勝でG1朝日杯をこれまた圧勝で制したものの骨折で春を棒に振った怪物グラスワンダーのマル外の外国産馬最強3歳2頭が宝塚記念G1を制したサイレンススズカに挑むといったこの上ない舞台でした。
ちなみにこの時代マル外がダービーに出ることは許されておらず(2001年から優先出走権はないが2頭の出走が暫定的に許され、その後皐月賞(2007)や青葉賞(2010)での優先出走権が認められるようになる)、NHKマイルCが外国産馬による実質のダービーだった訳です。スズカとの対戦もこの後の秋天ではマル外に出走権がないので競馬ファンにしてみたらこの先2度と見られないかもしれない(実際そうなってしまいましたね 涙)夢の好カードでした。
今の時代ならエルコンはダービーでスペシャルウイークと対決していたんですよね~、でも中々合い交えないってのもオツなもんです。ジラしてジラしてジラした上に合い交える、
マイケルマン監督の名作ヒートのデニーロとアル・パチーノのように(笑)。
またデビューから引退まで一人の騎手が乗り続けるなんて美しい物語がこの時代にはまだ多く見られました、エルコンドルパーグラスラスワンダー、ともにデビューから乗り続けたのは今は調教師の名手的場騎手でした。どっちの名馬を選ぶの?本来ならばNHKマイルCで答えを出さなければいけなかった苦渋の選択がグラスの故障により棚上げされていましたが、神様の悪戯なのか陣営のライバル心なのかは不明ですが最強マル外2頭が秋の復帰戦に選んだのがこの毎日王冠でした。結果的場騎手はNHKマイル圧勝のエルコンドルパサーでなく骨折長期休養明けの怪物グラスワンダーを生涯のパートナーとして選びました(厳密には最後のレースのみ毎日王冠以降エルコンの手綱を取った蛯名騎手がグラスに乗るとゆう因縁めいたドラマがあります)。
思い出しながら書いていますがもうこの時点で泣きそう、完全に2時間ドラマにできますよね(笑)。
そんな最強3才2頭VS稀代の快速逃げ馬の対決を一目見ようと府中競馬場にはG1並の13万人の観衆がおしよせました。
結果はスズカ劇場の圧巻パフォ-マンスでした~!
主役が違うとでもゆうように最強3才はノー眼中で真打ちサイレンススズカは快速ラップで影も踏ませぬ圧勝劇を13万人の大観衆の前で見せつけます。
痺れますね~。
東京競馬場は今より時計がかかる時代でしたので1000m通過57秒7はかなりどころか相当早い部類に入ります。57秒7の通過ラップが12.7‐11.0-10.9-11.4‐11.7で、その後一旦落としての12.1の後11.6‐11.4-12.1でまとめて1分44秒9ですからね~。半端ないどころかエクセレントですよ~。まぁスズカも凄かったけど1000m通過57秒7の早い流れで4角で2番手まで押し上げ早めにスズカを潰しに行ったグラスの傍若無人ぶりには鳥肌もんです、直線垂れましたが怪物の片鱗は見られました。スズカの凄い所はこれだけの快速ラップで飛ばせば普通直線バテるのに直線で再加速できます。速い流れの中で一旦12秒1に一息入れてからの0.5秒ギアチェンジしての11秒6秒の再加速、その後さらに0.2秒のギアチェンジでの11秒4の再々加速をしての最後12秒1です。これはハイペースを追走すお馬ちゃん達にはたまったものじゃありません、相当キツイと思います。直線でバテテくる筈のお馬ちゃんの背中がいっこうに近づかないどころか離れていくのですから。そんな中、唯一差してきたのがエルコンドルパサーでした。終わってみればスズカの1分44秒9に遅れる事0.4秒1分45秒3の2着ですが、3着はその遥か後方0.9秒遅れの1分46秒2ですからエルコンの強さも半端ないって事です。何故ならエルコンより0.9秒遅れたサンライズフラッグはその後の秋天で3着ですし、さらに0.2秒遅れる6着ビッグサンデーはその年のマイルCSでタイキシャトルの2着と決して弱いメンツではなかったのです。エルコンドルパサーは11戦8勝2着3回の生涯成績ですけど0.4秒も負けたのはスズカだけです、凱旋門賞でもモンジュ―には1/2馬身差での惜敗ですからいかにスズカが凄いかってことなのですけどね。ちなみにモンジュ-はJCでスペシャルウイークに0.3秒差で負けていますけどね(負け惜しみじゃありませんよ、でも何故か涙が)。


そんなG1をも超える時のある伝統のG2が毎日王冠なのです~。
今年も生涯語り継がれるような熱いレースを見られるといいですね。


それでは今年の毎日王冠を紐解いてまいりましょう。
年によってG3ぽい時とG1みたいな時とバラつきがありますが
今年はゴッいメンバーが登録していますね~。


秋の天皇賞馬   スピルバーグ
皐月賞馬     イスラボニータ
マイルCS勝馬  ダノンシャーク
NHKマイル勝馬 リアルインパクト のG1馬の他に
札幌記念勝馬   ディサイファ
エプソムC勝馬  エイシンヒカリ
安田記念2着   ヴァンセンヌ
それ以外にも ステファノス、アンビシャス、クラレント、グランデッツア等


いや~凄いメンバー揃いましたね、
13頭と当数少ないけどG1みたいなメンツが揃いました。
非常にワクワクするけど難解ですね(笑)。

難解なのは出走馬だけではありません、
過去10年のレースを見てもラップ・タイム・展開等にバラつきがあり統一感がまったくありません。
具体的には1000m通過タイムが

57秒台の年が2回
58秒台の年が2回
59秒台の年が2回
60秒台の年が2回
61秒台の年が2回 で仲良く2回づつと談合でもしているのでしょうか(笑)

走破タイムも
1分44秒台が2回
1分45秒台が4回
1分46秒台が4回と、まあレース傾向に統一感がありません。

スローの決め手勝負もあればズブズブ底力勝負もあります。

唯一の傾向はラスト1000mでラップタイムが0.5秒以上のギアチェンジを経ての11秒連発が10年中8回あるぐらいですかね。それでもギアチェンジのタイム差は0.5秒~0.8秒台の年が3回で1.0秒~1.5秒の瞬間大移動的なギアチェンジが3回とバラつきがあるのでどうなんでしょう。展開次第でレースの様相がガラッと異なる難解な重賞です。

とにもかくにもレースの質を決める重要なお馬ちゃんは逃げるであろうこの馬ですかね

エイシンヒカリ
馬体から東京京都御用達であることに間違いはないんですが、逃げなきゃいけない馬体ではなく、先週のミッキーアイル同様気性の問題で、本来差せるし、差した方がよりいい馬体です。まあでもトモ胸前等スケール感でバリバリのG1馬に劣りますのである程度スピードを生かしての差しでないと微妙かなと。いずれにしても大逃げ打たなきゃダメって馬体でもないですし、豊ちゃんも折合ったら差せる手ごたえ感じてるフシがあるので、どうなんでしょう逃げても大逃げはなく、下手したらスローもありそうですよね。大逃げ打ってる限りはそんなに怖くない馬体です。いずれにしてもこの馬のペースによって来るお馬ちゃんのメンツがガラッと変わる気がします。スローのタメ逃げなのか?はたまたスズカばりの大逃げ打つのか、印を含めて週末までの宿題ですかね。

おっと前半スズカの話で盛上り過ぎてもうこんな時間です、おかげで各馬の寸評をする時間が無くなりました(笑)。

なんだよ、もったいぶんじゃねえよ!!
と鬼クレームの声が聞こえてきそうなので最後に注目馬を1頭あげてお別れです(笑)。

今メンバーは冒頭でも言った様にかなりのハイレベルです。
先週のスプリンターズSとは別の意味で難解です(あまりにいい馬多すぎて目移りします)。
各馬、個性や売りがあるんでしょうがイメージは差し追込みの決め手に優れるお馬ちゃんが多いかなと。
そうはいっても頭指名のお馬ちゃんはもう既に決まっております。
でも当数13頭ですし相手を絞れないと懐は潤いません、本当に競馬って難しいですね(笑)。
そんな相手探しの中に気になるお馬ちゃんを発見いたしました。
本番の秋天のガチンコ底力勝負より開幕週のスロー~ミドルの決め手勝負なら(エイシンヒカリのペース次第ではあるんですけど)面白いんじゃないかなと思わせます。まあそうは言ってもスローもゴッツイ底力決め手勝負もどっちでもいいいよと馬体が唸ってるお馬ちゃんが何頭かいますので、印は週末までの宿題としますが開幕週のスロー~ミドルの決め手勝負ならと思わせる馬体です。
そんなお馬ちゃんの名前は↓

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Lyphard

Author:Lyphard
競馬歴20年オーヴァー。
血統に始まりスピード指数・ラップ理論・出目・騎手・厩舎と無駄な筋肉(脂肪?)がつけばつくほど競馬上手(ホンマかいな)の馬券下手となり、全てを捨てて馬体に辿り着きました。馬体で買うようになり、血統やラップが後付けでリンクしてくることになるほどねと競馬の奥深さを感じています。
馬体の良し悪しが選別できても真に馬体が見えているとは言えません。適性を理解してこその馬体です。誰もが分かる好馬体は成績安定・人気上位が多く敢えて馬体で選ばなくとも買えるし買われます。誰もが分かるファクターを以て人の優位にはたてません。馬体ポテンシャルは重要ではありますが人気の盲点にはなりにくく、馬体からくる適性を理解してこそ、適正が弱い危険な人気馬、適正ある人気薄コース巧者を見つけることができ人の優位に立てるのです。ポテンシャルや適正はその馬本来が持つ素材であり、調整等の体調は旬かどうかの状態です。素材と状態を混同してはいけません。適正あっても状態悪ければ斬ることあっても、その逆の適性ないのに状態良くても買う事はありません。状態は大事ではありますが補足及び最後の味付け的ポジションであり、最も重要なベースとなる核はポテンシャルと適正です。

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