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フェブラリーS 重賞見解

今週は令和2年1発目のG1レース、フエブラリーSです!


以前より、馬体とラップはリンクすると当ブログでは口が酸っぱくなる程言っておりますが、
具体的にラップとは?
と感じている方も多いかと思います。ラップタイムの見方は人によって様々ですが、
私が普段気にして見ているのは、
1000m通過と上り3ハロンにギアチェンジの場所と落差、
そして走破タイムとラスト200mのラップ(ラスト200mは馬場の比較のジャッジに有効ですが細かい話はまた今度)です。
これらを見ていれば瞬発力戦なのかとか持久力戦なのかとか、ズブズブ底力勝負なのかとか、レースの肝の部分はどこかとか、オープン馬のレベルが向上したのではなく馬場の向上でレースの質が変わり、恩恵を受けている脚質・位置取りの・馬体傾向が変わってきたとか、それ以外にも小っちゃいことから大きな重要な事まで、様々な事に気付くことができます。

あまり時間もないので、今週のフェブラリーSの過去10年のレースをサンプルに瞬発力戦をご説明してみましょう。

基本東京ダートは瞬発力戦よりは平均的に流れる持久力戦や上りのかかる消耗戦が多いのですが、
1600に関しては1300・1400よりは流れが落ち着く瞬発力戦が出現しやすいコースともいえます。
過去10年でこれぞ瞬発力戦と言えるレースを2つピックアップしましたのでお付き合い宜しくお願い致します。


2019年インテイで逃げ切りのレース

1000m通過が60秒2で
ラスト800mのラップが 122-116-114-124です。

逃げ馬で勝ち馬なのでラップタイムは自身の上りタイム(35秒4)、走破タイム(1分35秒6)です。このレースのポイントは、1000m通過時のラップ12秒2から0秒8ギアを上げて11秒6にシフトチェンジ(瞬発力戦) を行ったところです。典型的な瞬発力戦ともいえます。0秒8ギアチェンジを行い、更に11秒4と0秒2ギアを上げます。急激なギアチェンジの連続なので当然ラストは息切れを起こしますが、12秒2からの11秒6-11秒4の瞬発力戦で勝負あった感じですね、ラストは12秒4ですが後続を封じ込めました。最後ゴールドドリームに首差まで迫られましたが、着差以上に完璧なレースでした。逃げ馬に瞬発力レースで上がり35秒4を使われては後続はなすすべもありません。

次のサンプルレースが
2015年コパノリッキーで2番手から抜け出して勝ったレース

1000m通過が60秒フラットで
ラスト800mのラップが 131-123-115-125
です。
このレースの特異な部分は前半3ハロン34秒3と比較的流れているのに800mから1000m部分のラップが12秒6から13秒1にG1では驚きのシフトダウンしたところです。逃げたのはアドマイヤロイヤルです。この馬普段は差し追い込みを武器とする東京巧者のお馬ちゃんです。では何故なぜ逃げたのか?答えはシンプル。鞍上は天才横山典騎手でした(笑)。差し馬の専門外の逃げなので何処かで息を入れたいとは思いますが、G1で1000m通過部分で13秒1に落とすとは神業です。G1の舞台で普段と異なる戦法を行い、オーソドックスの真逆のレース展開に持ち込む、度肝を抜くマジックです。但し、このシフトダウンを成しえるには共犯者の存在が不可欠です。展開は逃げ馬だけでは作れません。共犯者は2番手に構えたコパノリッキー武豊騎手です。共犯者とは名ばかりのアドマイヤロイヤルの奇襲戦法をほくそ笑んで、手助け利用したこのレースの主役であり主犯です。消耗戦を回避して逃げに等しい番手の位置で脚をためて直線のみの瞬発力戦に持ち込めた会心の騎乗です。ラスト1000m通過で13秒1にペースダウンをしてからの0秒8ギアを上げての12秒3、続けざまに0秒8上げての11秒5、うーんここで勝負あった感じですね。ラストはばてて12秒5ですが1400通過の11秒5が超絶瞬発力戦ともいえます。逃げ馬(2番手)にあのレースをやられては後続は手も脚もでません。

以上が天才武豊の武器の1つ、レースの流れを読んで支配する戦略・戦術の1例です。
豊ちゃんの素晴らしい所は、持久力型の馬で逃げるときは持久力が生きるレースに持ち込むといった具合に、
その馬の適性を生かすレースを選択できる所です。


以上が瞬発力戦のサンプルレースでしたが、
何故にこんな話を長々としたのかと言えば、今週は武豊騎手騎乗のデイフェンデングチャンピオンのインテイが出るからです。

この馬は、はい、ずばり瞬発力戦が得意なお馬ちゃんです

当然、豊ちゃんもその辺の事は十分理解しているので瞬発力を生かすレースをしたい筈です。
逃げが得意なインティで、みやこSのズブズブレースを演出した同型スマハマはいません。
持久力型の逃げが得意なドリームキラリは除外候補です。こりゃ楽な逃げが打てそうですね? 
まあ競馬って、得てしてこおゆう時ほど、ズブズブハイペースの真逆になったりするんですよね(笑)。

どっちやねん?! なんてお嘆きの声が聞こえてきそうですが、
競馬って、このああでもない、こおでもないと、考える時間が実は一番楽しいんですよね(笑)。


それでは又、週末にお会いしましょう。

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プロフィール

Lyphard

Author:Lyphard
競馬歴20年オーヴァー。
血統に始まりスピード指数・ラップ理論・出目・騎手・厩舎と無駄な筋肉(脂肪?)がつけばつくほど競馬上手(ホンマかいな)の馬券下手となり、全てを捨てて馬体に辿り着きました。馬体で買うようになり、血統やラップが後付けでリンクしてくることになるほどねと競馬の奥深さを感じています。
馬体の良し悪しが選別できても真に馬体が見えているとは言えません。適性を理解してこその馬体です。誰もが分かる好馬体は成績安定・人気上位が多く敢えて馬体で選ばなくとも買えるし買われます。誰もが分かるファクターを以て人の優位にはたてません。馬体ポテンシャルは重要ではありますが人気の盲点にはなりにくく、馬体からくる適性を理解してこそ、適正が弱い危険な人気馬、適正ある人気薄コース巧者を見つけることができ人の優位に立てます。ポテンシャルや適正はその馬本来が持つ素材であり、調整等の体調は旬かどうかの状態です。素材と状態を混同してはいけません。適正あっても状態悪ければ斬ることあっても、その逆の適性ないのに状態良くても買う事はありません。状態は大事ではありますが補足及び最後の味付け的ポジションであり、最も重要なベースとなる核はポテンシャルと適正です。

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