
ステイゴールド
ステイゴールド(牡21歳、父サンデーサイレンス、母ゴールデンサッシュ)が、2月5日に急死した。種牡馬として北海道日高町のブリーダーズスタリオンステーションに繋養されていたが、5日午後2時に種付けをしたあと、様子がおかしいことにスタッフが気付き、北海道苫小牧市の社台ホースクリニックに輸送されて検査を受けた。その段階では、はっきりした原因が分からず、いったん同クリニックの馬房に戻ったものの、その後に苦しみだして容態が急変。稀代のサクセスストーリーを刻んだ人気者は天に召された。
とのことです。
おちゃめなステイがもうこの世にいないなんて・・・。
哀悼の意を表します
ステイゴールドは数いるお馬ちゃんの中でも私が1番好きで、1番愛してやまない1頭です。破天荒な性格や逸話からは想像つかない、表情には常に気品があり凛としていて他馬や人間に対して「俺はおまえらはとは違うんだよ」とでも言いたそうな澄ました顔でつねに周回していました。思えば今こうして馬体にこだわる様になったのもステイのおかげです。ステイの姿をパドックで見るたびに、狂気など微塵も感じさせない美しい馬だなぁと惚れ惚れして見ていました。と同時に何でこんな素晴らしい馬体の馬が負けるのかと。今にして思えば本気で走ってないだけなんですけどね(笑)。ステイを評する言葉で善戦マンとか一生懸命ってありますが、あれは大きな間違いです。ステイは常に人を喰って楽しんでいたんです。産駒がG1勝ちを続けて、種牡馬としての価値が高騰しましたが、そんなの馬体見りゃわかるだろって話です。G1馬ってのは総じてスケール雄大の好馬体ですが、それでも馬体のクセってゆうか強みってゆうかウリの部分である強い個性を内蔵している馬が多いんですが、ステイゴールドは究極の美しさとゆうか、サラブレットとして最高のバランスを天賦の才で持っていました。私の独断ではありますが馬体偏差値のトップ双璧はティエムオペラオーとステイゴールドです。
本当に悲しい出来事です。
目黒記念の大歓声が今でも蘇ります。最強馬ティエムオペラオーをやっつけた京都大賞典は今見てもスカッとします(失格しましたけどノープロブレム)。人を喰ったステイらしいっちゃらしい引退レースでのG1勝利、最後に本気出した? いえいえ、ステイはそんなキャラじゃありませんよね、香港ヴァーズでの最後の雄姿を見るたびにステイのクールな言葉が聞こえてきます「俺はおまえらはとは違うんだよ」と。


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